武富士が自力再建を断念し、会社更生法適用を申請
消費者金融大手の武富士は28日、自力再建を断念し、東京地裁に会社更生法適用を申請した。負債額は6月末時点で約4336億円。東京地裁は同日、保全管理命令を出した。利用者が利息制限法の上限を超えて支払った利息(過払い金)の未返還数と額は、同社が把握しているだけで11万3000件、1713億円。未把握分を含めると100万~200万件(1兆~2兆円)に上る可能性があるという。しかし、法的整理に入ることで、返還額の大幅カットは避けられない。
>>債務・借金に関するブログランキング参加中 ◇新社長には吉田純一氏
武富士は同日の臨時取締役会で、経営責任を取って清川昭社長と創業家の武井健晃副社長が辞任。後任の社長に吉田純一取締役(42)が就任した。一部の経営陣が残って再建にあたる「DIP型会社更生」の手法を取る。新経営陣は、創業家を含む旧経営陣の経営責任などを追及する第三者機関の設置を検討する。
吉田新社長は同日夜、東京証券取引所で会見して「心よりおわび申し上げる」と陳謝し、「経営陣として責任を感じる。債権者に少しでも多く返済できるよう、努力したい」と述べた。
債権者説明会は10月5日午後1時半から、大阪市中央区の「エル・おおさか」、6日午後1時半から東京都新宿区の日本青年館で開く。今月29日からコールセンター(0120・390・302、午前8時半~午後7時)で問い合わせを受ける。
武富士はピーク時の01年3月期に連結最終利益1272億円を計上し、消費者金融業界トップの座を誇った。しかし、利息制限法の上限を超える利息を事実上認めない最高裁判決(06年1月)をきっかけに、過払い金返還請求が急増。年間1000億円前後の返還が重荷になった。他の消費者金融大手のようにメガバンク傘下に入らず、メーンバンクも持たなかったため、08年秋の金融危機や業績悪化に伴う格付けの引き下げで市場からの資金調達が困難になり、資金繰りが悪化。改正貸金業法で貸し出し規制が強化されたこともあり、計926億円の社債返還が困難になり、自力再建が不可能になった。
東京証券取引所は28日、武富士の更生法適用申請を受け、同社株の上場を10月29日に廃止することを決め、整理銘柄に指定した。【大久保渉】
◆吉田 純一氏(よしだ・じゅんいち)武蔵工大付属信州工業高卒。88年2月武富士入社。08年6月から取締役兼執行役員。09年1月から営業統轄本部副本部長を兼務。42歳。長野県出身。28日就任。
武富士 会社更生法を申請 負債額は4336億円(Yahoo!ニュースより)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100928-00000029-maip-bus_all
![]() 武富士の闇を暴く 価格:1,890円(税込、送料別) | ★武富士の闇を暴く 悪質商法の実態と対処法 武富士の過酷なノルマと上司からの罵倒、そして債務保証。社員は規則違反、過剰貸付、違法取立てに追い込まれる。消費者金融最大手の悪辣な手口。★ |
![]() 武富士対後藤組 価格:840円(税込、送料別) | ★かつて消費者金融業界に君臨していた武富士の店頭公開に隠された、闇の権力とのただれた関係。襲撃、恐喝、癒着、もみ消し…。カネに群がる男たちの死闘を描く、戦慄のノンフィクション。★ |
2010.09.29 | 自己破産と民事再生情報のランキング | Comments(0) | Trackback(0) | 会社更生法