ゼネラル・モーターズ(GM)破綻で世界規模で始まる自動車業界大再編
「専門家たちは迅速な破産処理など無理だと言っていたが、彼らは間違っていた」
>>債務・借金に関するブログランキング参加中 米自動車大手クライスラーは5月31日、イタリア大手フィアットなどが出資する新会社に資産譲渡する再建計画について、ニューヨークの破産裁判所から承認された。オバマ米大統領は翌6月1日、最大手のゼネラル・モーターズ(GM)の連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)適用申請に関する声明を発表した中で、クライスラーの先例を強調した。
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クライスラーは4月末、フィアットと資本提携契約を締結するとともに破産法を申請。それからわずか1カ月で新生クライスラーの誕生にこぎ着けた。同社の5月の米新車販売台数は4月と比べてわずかながら増え、大統領は「並はずれた関係者の努力に消費者が安心したからだ」と称賛を惜しまなかった。フィアットとの提携で、クライスラーはひとまず会社清算のふちからはい上がった。
本社を置くイタリア・トリノから大西洋をまたいで米デトロイト、ワシントンを往復したフィアットのマルキオンネ最高経営責任者(CEO)は、近く新クライスラーのCEOに就任する。よく故障する小型車の代名詞だった1980年代に米市場から撤退を余儀なくされたフィアットは、米市場への再進出に向けた橋頭堡(きょうとうほ)を築いた。
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だが、マルキオンネCEOの表情はさえない。もう一つの獲物だったGMのドイツ子会社、オペルを取り逃がしたからだ。ベルリンを舞台に約1カ月半に及ぶ交渉は5月30日、カナダの自動車部品大手、マグナ・インターナショナルへの売却で決着した。
2004年にフィアットのCEOに就任し、破綻(はたん)の危機から黒字化を果たしたマルキオンネ氏は壮大な野望を描いていた。クライスラーに続き、オペルなどのGMの欧州部門を傘下に収め、欧州と米大陸に版図を広げる自動車産業の“ローマ帝国”を確立する−。
フィアット220万台にクライスラーの200万台、それにオペルなどGMの欧州部門が加われば、年間販売台数は、同氏が以前から「グローバル競争の生き残りに不可欠」と訴える600万台を超え、フォルクスワーゲン(VW)と並び、GMと首位のトヨタ自動車をうかがう規模となるはずだった。
しかし、「600万台クラブ」入りを果たすはずだったオペル買収は、マルキオンネ氏のむき出しの野望が災いして挫折した。
9月に総選挙を控えるメルケル独政権は「フィアットにオペルを売却すれば、一部の国内工場が閉鎖されて失業者が増える」と懸念した。また、GMもフィアットが自らの潜在的な脅威になることを恐れた。関係者の思惑が交錯する中でフィアットが打ち出す次の一手に注目が集まる。
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1998年の「世紀の大合併」と呼ばれた独ダイムラーとクライスラーの経営統合が引き金となり、世界の自動車業界は規模拡大競争を続けている。今回のクライスラー、GMの相次ぐ破綻は、中国やインドなどの新興国メーカーを巻き込んだ新たな世界再編に向けた号砲となる。
その一方で日本メーカーは手探り状態にある。トヨタ自動車は、生産能力の過剰問題を抱え、生産設備を伴う事業やブランドの買収には乗り出せない。日産自動車のカルロス・ゴーン社長も「日産−ルノー連合ですでに年間600万台を達成しており、連合のシナジー効果を発揮することが先決だ」と強調し、まずは守りの姿勢に徹する。
米自動車史を研究するジョン・ヘイトマン米デイトン大教授は今後の世界再編の行方について「とても激しい闘いが始まろうとしている。勝者は誰にも分からない。ただ、気弱なメーカーでは勝ち抜けない競争となるのは確かだ」と指摘している。(平尾孝、ワシントン 渡辺浩生)
GM破綻の衝撃 世界規模で始まる業界大再編(Yahoo!ニュースより)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090603-00000659-san-bus_all
2009.06.09 | 自己破産と民事再生情報のランキング | Comments(0) | Trackback(0) | 自己破産

